消防官の卵キュータのコラム
東京消防庁を目指して頑張っている人、消防官を目指している人、
消防官として働かれている方、こん○○は。
東京消防庁を目指す!!消防官への道の消防官の卵キュータです。
今日はひとつ皆さんに考えていただきたいと思うのですが・・・
救急救命士の立場についてです。
少し前になるかも知れませんが、国家資格である救急救命士と普通（標準課程）の救急隊員（以下、救急隊員）の間に手当に差があるのは不公平だという内容の投書がマスコミに送られてきたということを耳にしたことがある方もいらっしゃることだと思います。
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私キュータは当然、医療資格である国家資格をもつ救急救命士と何も医療資格を持たない救急隊員の間に手当の差があって当然だと思います。
看護師と準看護師の間に手当の差があるように。
匿名の差出人は、「本当に救急救命士の資格でなければ対応できなかった例はごくわずか。特殊勤務手当は闇手当になっており、この時世、住民に申し訳ない」などと批判しているそうです。
この差出人のように救急救命士による特定行為にスポットが当てられると思います。実際に、各消防期間のデータを見てもわかるとは思いますが、特定行為の実施率は多いとはいえないのが現状でしょう。
しかし、救急救命士と救急隊員の間の医学的知識は、養成期間や日ごろの活動からみても歴然としている個人的には感じます。病院実習に来る救急救命士と救急隊員と接してみれば肌に感じて知ることができます。
さらに、救急救命処置の範囲等について※１に示されていることからみても精神科、小児科、産婦人科領域に関しても救急隊員には認められていないのです。
この問題で一番危惧しなければならないのが、救急救命士の職域や立場の確立が認知されていないということだと思います。
多くの市民を助けるであろう救急救命士の処置拡大へ向けて大きく一歩を踏み出し、処置拡大には救急救命士の職域の拡大が叫ばれる中、大きく足を引っ張ってしまうかもしれません。
職域の確立、そして処置拡大には救急救命士が誕生した時のように、世論の力が必要となってくるのはみなさんもお分かりの事だと思います。多くの人にまずは救急救命士の必要性と立場を認知してもらう必要があるのだと思います。
社会の中で多くの労働者が賃金の闘争に勝ち、立場を確立してきた時代のように、今回の手当の問題は救急救命士の立場確立に大きく前進する中の１つかもしれませんね。
さらに、安定した生活を望もうとする我々人間は、同じ給料で責任の重い仕事を選ぶだろうか。
つまり、救命士の資格を取っても何も変わらないのに、救命士になろうと思うだろうか。家庭を犠牲にしてまで救命士になろうと思うだろうか。
「若者はなぜ3年で辞めるのか?
この問題は救命士の職域と立場確立について考えさせてくれる問題であると感じ取れます。この差出人が救急救命士の今後についてチャンスを与えてくれたのだと、救急救命士であるキュータは思います。
最後まで読んで下さった方ありがとうございます。
ところで、あなたはこの問題どう思いますか？
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※１救急救命処置の範囲等について：平成14年3月13日指第17号
